健康
■健康と年齢の節目
東洋医学や中国古典(例:「黄帝内経」)では、年齢の節目に心身の大きな変化が訪れるとされています。これは現代医学とは異なりますが、人生設計や健康管理を考える上で一つの参考になります。
男性(8の倍数で変化)
- 8歳 … 乳歯が永久歯に生え変わる
- 16歳 … 生殖能力が備わる(思春期)
- 24歳 … 身体が完成し筋骨隆々
- 32歳 … 心身ともに最も充実
- 40歳 … 少しずつ肉体の衰えが始まる
- 48歳 … 髪の減少や視力の衰えが現れる
- 56歳 … 筋力・骨の衰えが進行
- 64歳 … 五臓の機能低下が始まる
- 72歳 … 全身の老化が進む
女性(7の倍数で変化)
- 7歳 … 乳歯が永久歯に生え変わる
- 14歳 … 初潮が始まり生殖能力を持つ
- 21歳 … 身体が成熟
- 28歳 … 心身ともに最も充実
- 35歳 … 顔の艶が減り始める
- 42歳 … 白髪やシワが目立つようになる
- 49歳 … 閉経を迎え生理的変化が起こる
- 56歳 … 骨の衰えが進む
- 63歳 … 老化が進む
■五味(ごみ)の考え方
東洋医学には「五味」という分類があり、食べ物の味を5つに分け、それぞれが体の臓腑と深く関わるとされます。これは五行思想と対応しています。
| 五味 | 主な味 | 関連する臓 | 主な働き | 食材例 |
| 酸(さん) | 酸っぱい | 肝 | 引き締め、汗や体液の漏れを防ぐ | 梅、レモン、酢、トマト |
| 苦(く) | 苦い | 心 | 熱を冷まし、余分な水分を除く | ゴーヤ、緑茶、苦菜、コーヒー |
| 甘(かん) | 甘い | 脾 | 滋養、痛みの緩和 | 米、小麦、はちみつ、さつまいも |
| 辛(しん) | 辛い | 肺 | 発散、血流促進 | ネギ、生姜、にんにく、唐辛子 |
| 鹹(かん) | 塩辛い | 腎 | 硬いものを柔らげる、下げる | 塩、海藻、味噌、貝類 |
五味と五行・五臓の関係
- 酸 → 木 → 肝
- 苦 → 火 → 心
- 甘 → 土 → 脾
- 辛 → 金 → 肺
- 鹹 → 水 → 腎
食養生のポイント
- 不足している臓腑を補う味を摂る
例:胃腸が弱いときは「甘味」を適度に - 過剰な働きを抑える味を摂る
例:肝が過剰に働きイライラするときは酸味を控え、甘味で緩和 - 季節ごとの工夫
- 春:酸味を控え甘味を増やす
- 夏:苦味で熱を冷ます- 長夏:甘味で胃腸を補う
- 秋:辛味で発散し肺を潤す
- 冬:鹹味で腎を補う
五味バランスを整える1日献立例
朝食(甘・辛・酸を中心に)
- ご飯(甘)
- 味噌汁(鹹+甘)+ネギ(辛)
- 梅干し(酸)
- ほうじ茶(苦)
昼食(甘・苦・酸・辛のバランス型)
- 鶏むね肉と野菜の甘酢あん(甘+酸+辛)
- 小松菜としめじの胡麻和え(甘+苦+辛)
- わかめときゅうりの酢の物(酸+鹹)
夕食(鹹・甘・苦を中心に)
- 鯖の塩焼き(鹹+甘)
- かぼちゃの煮物(甘)
- 春菊のおひたし(苦)
- なめこの味噌汁(鹹+甘)
- 柚子大根(辛+酸)
まとめ
五味のバランスを意識した食事は、単なる栄養補給にとどまらず、季節や体調に応じて心身を整える助けとなります。年齢による節目を知り、その時期に合わせた食養生を心がけることは、日々の健康維持に大きく役立ちます。
投稿 久保田実雄



